※以下、ネタバレを含みます。 1989年公開の『のび太の日本誕生』は、題名だけ見れば、いかにも大きなことを語る映画である。日本がどう始まったのか。どこから「日本」は生まれたのか。映画ドラえもん第10作のこの一本は、そのように聞こえる題を平然と掲げている。しかも物語の出発点は、家でも学校でも居場所を失ったのび太たちが、「誰にもじゃまされない場所」を求めて家出を決意し、7万年前の日本へ向かうというものだ。テレビ朝日の公式コレクションは、この映画を「シリーズ10作目」としたうえで、彼らが7万年前の日本で「国づくり」に取りかかると説明している。題も大きいし、設定も大きい。だが、見終わったあとに残るのは…