中央公論新社(編) (2023年6月30日刊行、中央公論新社[中公文庫・ち-8-19]、東京, 257 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-12-207380-7 → 目次|版元ページ)読了。酒場の記憶は何年経っても揮発しない。本書に登場する古今の作家たちの酒場エピソードの数々がおもしろくもなつかしい。彼/彼女らの「呑み方」はそろいもそろって “野獣的” かつ “破滅的” 。今ではこんな荒っぽい呑み方(エンドレスなはしご酒とか)をするのんべ世代は野生絶滅しているだろうなあ(どの口がそれを言う)。なお、この文庫本のカバージャケットの図版は有名な〈銀座ライオン〉を描いた山高登の「『…