富野由悠季総監督による「Gのレコンギスタ」シリーズ完結編『GのレコンギスタⅤ 死線を越えて』が公開された。圧巻の映像は身じろぎせず見入ってしまうもので、これぞ富野由悠季氏の集大成と呼ぶにふさわしい映画となっていた。TV版は「ドタバタロボット活劇」という言い方しか出来なかったGレコだが、劇場版として再編集されたことで「テクノロジーへの警鐘」「愛こそが生きていくのに必要なもの」というテーマを明確に受け取れる映像に大きく進化していたのだ。 『イデオン 発動編』を彷彿とさせる破滅的戦場描写 劇場版「Gのレコンギスタ」シリーズは、事前のアナウンスから「TV版からの変化は最小限」「第4部のみ大きくテコ入れ…