『はじめての利他学』 人とのつながりについて考えさせられるこのご時世に、読んでみたくなった本。 利他って「(自分を犠牲にして)他人に尽くす」というイメージがあったんですが、そんな単純なものではないみたいです。 日本における「利他」の本質とは、自分と他者が深くつながることなのです。 すごくかいつまんで言ってしまえば、利他とは「人を愛し、自分も愛すること」。 エーリッヒ・フロムの『愛するということ』の引用をもとに、 「愛は誰かから与えられたり、自然に湧き上がってくるものではないので、頭で知るだけでなく鍛錬していかなければならない」 と書かれていたのを読んでハッとしました。 たしかに、愛することって…