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はやぶさ2

(サイエンス)
はやぶさつー

はやぶさ2は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が工学実証探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の後継として開発された小惑星探査機。2014年12月3日、H-IIAロケット26号機により種子島宇宙センターから打ち上げられた。目標天体はC型小惑星「リュウグウ(Ryugu、仮符号1999 JU3)」。
有機物を含むC型小惑星のサンプル採取を目的とし、「はやぶさ」で実証された技術を基に更に信頼性を高めるとともに、衝突体による人工クレーター生成など工学的に挑戦的なミッションも予定している。
2015年5月・12月にもバックアップ期間として打ち上げが可能だが、仮に2015年12月の場合だとイオンエンジンの運転率が96%になるなど非常にシビアな運用が求められるため、2014年内の打ち上げが望まれていた。
2010年7月には開発研究段階への移行準備が完了。

2011年度予算にて30億円が盛り込まれたものの2012年度予算では73億円の要求に対し30億円の配分にとどまったため、計画遂行への支障が危ぶまれた。
2011年3月のシステム定義審査(SDR)とプロジェクト移行審査を経て2011年5月には「はやぶさ2」プロジェクトチームが発足。開発研究段階から開発段階へと移行した。

2013年度予算では114億円の要求に対し103億円が計上。2014年度予算においても満額の126億円が盛り込まれ、必要な予算措置を達成した。
2013年4月には、はやぶさ2のターゲットマーカーと地球帰還カプセルに掲載する名前やメッセージを募集するキャンペーン「星の王子さまに会いにいきませんかミリオンキャンペーン2」を実施、約41万件を集めた。(初代「はやぶさ」における同種のキャンペーンでの応募は約88万件)

打ち上げは当初2014年11月30日を予定していたが、天候不順により2014年12月3日に打ち上げられた。

12月5日にはクリティカルフェーズを正常に終了したと発表。約3ヶ月をかけて初期機能確認を行った。

2015年10月には、目標天体の正式名称が公募により「リュウグウ(Ryugu)」に決定。

2015年12月にはいったん地球近傍へ戻り、地球の重力を借りて加速する地球スイングバイを行いリュウグウへ向かった。

2018年6月27日ごろ小惑星リュウグウから約20キロの距離に到着。ここをホームポジションとして1年あまりにわたって各種の探査を行う。

同年9月21日に2つのローバー「MINERVA-II1」をリュウグウへ向かって分離。世界で初めて小天体に着地したローバーとなった。

ミッションスケジュール

  • 2018年10月:リュウグウへのタッチダウン運用(スロット1)
  • 2019年2月:リュウグウへのタッチダウン運用(スロット2)
  • 2019年3月〜4月:クレーター生成運用
  • 2019年4月〜5月:リュウグウへのタッチダウン運用(スロット3)
  • 2019年7月:ローバ投下運用(スロット2)
  • 2019年11月〜12月:地球への帰還を開始
  • 2020年11月〜12月:地球に帰還

初代「はやぶさ」は地球帰還時、予定に反して大気圏へ再突入し燃え尽きたが、「はやぶさ2」は地球帰還カプセルを切り離したのち別の目標へ航行を続ける予定。

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