騎旅は、はかどった。 丹波を去ったのは、先おととい。 ゆうべは近江愛知川《えちがわ》ノ宿《しゅく》だった。 そして今日も、春の日長にかけて行けば、 美濃との境、磨針峠《すりばりとうげ》の上ぐらいまでは、 脚をのばせぬこともないと、 馬上、舂《うすず》きかける陽に思う。 「おううい、おおいっ」 呼ぶ者があった。たれなのか、まだ遠い声である。 少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷も ぜひご覧ください🌟https://syounagon.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷 【ふるさと納税】【光映工芸】京都発!…