柴田昌平監督によるドキュメンタリー映画『ひめゆり』をシネマ・チュプキにて観ました。本作で扱われているのは、太平洋戦争末期・沖縄戦で多くの犠牲を出した「ひめゆり学徒隊」。公開以来16年間、毎年6月23日「沖縄慰霊の日」に合わせて上映し続けてきたという作品ですが、わたしは今回が初見となります。 映画「ひめゆり」ポスター 130分という長尺でありながら、本作はほぼ全編「ひめゆり学徒隊」生存者の方22名による証言映像から構成されているのが特徴です。監督はこの証言映像を撮影するのになんと13年の月日をかけたといいます。それは何より、生存者の方々が自らの気持ちで語る言葉を残すため。制作の経緯については公式…