京都 瑠璃光院 あわいにひらく美――「間」が導く日本の美意識 私たちは日々、賑わいに満ちたもの、活発で目を引くものに心を奪われがちです。けれども、古来より日本の文化は、むしろ「何もない」と見えるところに、深い美しさや意味を見出してまいりました。その核心にあるのが、「間(ま)」という美意識です。 松林図屏風の左部分。 長谷川等伯 wikipediaより 「間」とは、空間のあいだ、音と音とのすきま、人と人とが黙し合うひとときなどを指し示すことばです。ただの空白ではなく、そこに満ちる気配や空気、そして時間の流れまでも包み込んだ、豊かな感受性の表れと申せましょう。 この「間」の感覚は、日本と西洋の文化…