何のために読書するかについての記事を紹介します。 山路愛山 明治文学史 (青空文庫) 田口卯吉君と其著述(二)の(三)何物をも見遁みのがさゞる敏捷びんせふ 「天下の書は何人も自由に読むを得べし。然れども読者の多くは宝の山に入れども手を空むなしうして還れり。人は秘密を語る者なり、然れども慧眼を具する者に非んば其秘密を捉む能はざるなり。田口君が「史海」に用ふる材料は未だ嘗かつて他人の用ふる材料に異ならざるなり。然れども一たび田口君の手を歴へれば新しき物となりて出で来るなり。」 倉田百三 学生と読書 ――いかに書を読むべきか―― (青空文庫) 3教養の読書と専門職能の読書 「しかしながら前にも述べた…