ふらいぱんじいさんは まっくろな おなべの じいさんでした。 たまごを やくのが だいすきで、いつも こどもたちの ために たまごを やいてやりました。 ところが あるひ、おくさんが あたらしい めだまやきなべを かってきました。 かわいそうに ふらいぱんじいさんは もう、 たまごを やかせてもらえなくなりました。 にんじんを いおため、たまねぎを いためながら、じいさんは ぽろぽろ なみだを こぼしました。 ふらいぱんじいさん・神沢利子・作/堀内誠一・絵/あかね書房 夜、ふらいぱんじいさんがしょんぼりしていると、ゴキブリが旅に出ることをすすめてきます。 そこでじいさんは、広い新しい世界で、誰…