Låt den rätte komma in
母親と暮らすオスカルは12歳の孤独な少年だった。ある日、隣にエリという美少女が越して来て、2人はたちまち仲良くなる。だがエリには不審なところがあった。日中は部屋に閉じこもって学校にも行かず、日没になってから外に出るのだ。やがてオスカルの周りで恐るべき事件が続発する。 スウェーデンのベストセラー・ホラー小説の映画化は、海外でも高い評価を受けた。 2010年にはハリウッドで『モールス』としてリメイクされた。
MORSE〈上〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)
MORSE〈下〉―モールス (ハヤカワ文庫NV)
*1:肉体損壊等刺激的な暴力描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。(映倫データベースより)
*2:Rated R for some bloody violence including disturbing images, brief nudity and language.
引用元:Amazon 何て美しい物語なんだっ(≧▽≦)北欧の美しい景色と、雪に閉ざされ鬱屈とした雰囲気、病的なまでに美しい狂気の関係性。こういう雰囲気の映画、すっきゃねん(≧▽≦) 邦題に200歳と表記されている通り、そのエリという子は人間ではなくヴァンパイアなんですよ。つまり、ヴァンパイア物語です。ヴァンパイアであるエリは人の血を吸わなければ生きていけません、だから各地を定期的に渡り歩き比較的ひっそりと生きているのです。そんな最中に、12歳の少年オスカーとエリは知り合うのです。 オスカーは学校でいじめられていて、母子家庭という事情から家庭でも孤独を抱えて生きていました。そんな孤独なエリとオス…
最近思春期を描いたホラー映画を『ぼくのエリ 200歳の少女』『RAW 少女のめざめ』と立て続けに観た。 ホラー映画は基本的に苦手で、観始めても途中でギブアップしてしまうことがほとんどなのだが、この2本についてはなぜか怖いと思わず、最後までじっくりと観ることができた。 その理由を考えてみると、一つはこれらが芸術的価値に重点を置いた作品であり、ただ観客を怖がらせるためだけの演出が少なかったということがある。必要以上に大きな音や、急なシーン展開がなく、観ていて目を覆いたくなったり叫んだりしてしまうようなことが全くなかったのはホラー苦手人間としてありがたい要素だった。 これに加え、大きな要因として考え…
www.ifcfilms.com ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデンの北欧四カ国の会社が出資。監督はノルウェー人だがロケーションはどこなのか判然としない。 ある団地に四人家族が引っ越して来るところから物語は始まる。その引越し先へと向かう車で不機嫌そうな少女イーダの顔に被さるアー、ウーという不規則な声。もうそれだけで不穏なムードを醸し出している。アー、ウーの声の主は少女の姉アンナ。何らかの障碍があるようだ。のちに母親が「自閉症」だと語る。 イーダは早速団地の周りを探索、林の中でインドかパキスタン系の少年ベンと出会う。不思議な力を発揮するベン。一方、団地にはアイシャという顔に白斑の…
「イノセンツ」を観た。 第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門に正式出品され、2022年のノルウェー映画祭「アマンダ賞」では、監督/撮影/音響/編集の4部門を受賞。世界の映画祭では16もの映画賞を受賞した、ノルウェー製のサイキックスリラー。メガホンを取ったのは「わたしは最悪。」でアカデミー脚本賞にノミネートされた、エスキル・フォクト。「テルマ」「わたしは最悪。」などのヨアキム・トリアー監督と共同脚本を務めてきた、エスキル・フォクトの監督2作目となる。監督は大友克洋の漫画「童夢」からインスピレーションを受けたと公言しているが、確かにかなり「童夢」を意識した作品となっている。レーティングは「PG1…
www.slashfilm.comこの手のリストは何を選んでも文句が出るものだが、このリストでワタシがちゃんと全編観たことがあるのは以下になる(以下の並びは順位ではなく、原題のアルファベット順)。 シドニー・ルメット『十二人の怒れる男』(1957年)(asin:B09FXYGY4D) スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』(1968年)(asin:B003GQSYI0) リドリー・スコット『エイリアン』(1979年)(asin:B079VP6J6K) アラン・J・パクラ『大統領の陰謀』(1976年)(asin:B004PLO5MO) ロバート・ゼメキス『バック・トゥ・ザ・フューチャー…
ぼくのエリ 200歳の少女 (字幕版) カーレ・ヘーデブラント Amazon ★★★ 12歳の少年オスカー(カーレ・ヘーデブラント)は学校でいじめに遭っており、自宅マンションの前で妄想の復讐を果たしていた。彼は殺人事件の切り抜きをスクラップしている陰キャである。ある日、隣に親子連れが引っ越してくる。子供のほうはエリ(リーナ・レアンデション)という名で見た目は同年代。オスカーに話しかけてくる。同じ頃、近所で殺人事件が発生、被害者は逆さ吊りにされて血を抜かれていた。 原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『MORSE―モールス』【Amazon】。 日本公開版は重要なシーンにぼかしが入っている。普…
■評価:★★★★☆4 「親への反抗」 【映画】ハッチング 孵化のレビュー、批評、評価 2022年公開のフィンランド制作のホラー映画。 舞台は北欧フィンランド。12歳の少女ティンヤは、完璧で幸せな自身の家族の動画を世界へ発信することに夢中な母親を喜ばすために全てを我慢し自分を抑え、新体操の大会優勝を目指す日々を送っていた。ある夜、ティンヤは森で奇妙な卵を見つける。家族に秘密にしながら、その卵を自分のベッドで温めるティンヤ。やがて卵は大きくなりはじめ、遂には孵化する。卵から生まれた‘それ’は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく・・・。 ネットやSNSで評判が良かったので鑑賞した。 公式ホームページに…
裏切りのサーカス [DVD]ゲイリー・オールドマンAmazon まったくどういう映画だか知らずに、ただ本格的な、「スパイ」がいっぱい出て来る映画、ゲイリー・オールドマンが出ている映画、というぐらいの予備知識で観始めたのだけれども、監督のトーマス・アルフレッドソンという人は、2008年に『ぼくのエリ 200歳の少女』という作品で評判をとった監督で、わたしもこの映画は多少記憶に残っていて、インパクトの強い作品だったと思っている(もういちど観たいけれども)。 そしてこの映画の原作者はジョン・ル・カレなのだった。ジョン・ル・カレといえば、かつての『寒い国から帰ったスパイ』(1965)という映画の原作者…
特集上映:サム・フリークス Vol.24 特集上映イベント「サム・フリークス」の第24回は犯罪映画2本立て! 1本目はジリアン・アームストロングに続くオーストラリアの女性映画監督の旗手となったナディア・タスのデビュー作『マルコム/爆笑科学少年』を、2本目はスウェーデン映画史上を代表する名作の一つであり、スウェーデン版『ブッチャー・ボーイ』というべき怪作『愚直な殺人者』を上映いたします。どちらもこれを逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、特に『愚直な殺人者』は日本初上映ですので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習…
映画『ボーンズ アンド オール』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。130分。監督は、ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)。原作は、カミーユ・デアンジェリス(Bones and All)の小説"Bones and All"。脚本は、デビッド・カイガニック(David Kajganich)。撮影は、アルセニ・ハチャトゥラン(Arseni Khachaturan)。美術は、エリオット・ホステッター(Elliott Hostetter)。衣装は、ジュリア・ピエルサンティ(Giulia Piersanti)。編集は、マルコ・コスタ(Marco Costa)。音楽は、トレント…
封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは五割ほど。 『ティモシー・シャラメ』目当ての女性客が多いかと思いきや、半数以上が男性との構成はやや意外。 今回の「同族」は一風変わった特徴を持つ。ただ大括りでは「カンニバリズム」に分類して良いか。 ここでの「人喰」は〔東京喰種トーキョーグール〕の「喰種」のように人を食べねば自身が生きて行けぬわけではない。 普段の食事は常人と変わらず、ただ時として人を喰べる欲求に突き動かされ夢遊のように行為に至る。それは性衝動にも似ているのだろうか。 なので、そのサイクルにも決まったパターンは無い様子。数年喰べずにいても平気なのに、突然に短いスパンでの多喰を繰り…
こんにちは、ガジュゾウです。 申し訳ないですが、公開映画をすべて観ているわけではありません。 もちろん私的なイメージで書きますのであしからず。 今回のテーマは「雪で思い浮かべた映画たち」、 みなさんはどんな映画を思い浮かべますか? シザーハンズ、クールランニング、エターナルサンシャイン、インターステラー、007スペクター・・・・ といことで私的5選です。
いじめの問題を扱った映画 いじめのシーンが登場する映画 おもいつくまま、、、 ダンボ、キャリー、ムーンライト、ジョンFドノヴァンの死と生、ワンダー君は太陽、エレファント、ウォールフラワー、ぼくのエリ200歳の少女、マイボディガード、まごころを君に、フォレストガンプ/一期一会、アイアンジャイアント、死んでれラ、アデルブルーは熱い色、アナと世界の終わり、乙女の祈り、悲しみは空の彼方に、ベストキッド、がんばれ!ベアーズ、BTTF、ハリーポッター、ネバーエンディングストーリー、スパイダーマン、大逆転、緑色の髪の少年、マイドッグスキップ、ジュマンジ、IT/イット、ドッグヴィル、片腕マシンガール、ムーンラ…
引用元:yahoo!映画-yahoo! JAPAN 山間に暮らす羊飼いの夫婦、イングヴァルとマリアは、羊から生まれたそれにアダと名付け、我が子のように育てることを決める。しかし、夫婦の幸せな生活は長くは続かず、やがて破滅へと向かってゆくのだった――。 主な登場人物は羊飼いの夫イングヴァルと妻のマリア、イングヴァルの弟ペートゥルとアダの4~5人で、ストーリーも決して入り組んではいませんが、視聴者への情報提示を極限までそぎ落とし、メタファー的な演出の数々に難解な印象を受けた映画でした( ̄▽ ̄) 何の説明もなされぬまま物語の開始20分くらいまで、山間の美しい風景、犬や猫や羊と羊飼い夫婦の日常がドキュ…
明けましておめでとうございます。ぷらすです。 2023年の「今日観た映画の感想」第1回目は、意識高い系ホラーで名をあげたA24 が北米公開の権利を買い取り、カンヌの「ある視点部門」のオリジナリティ賞を受賞したことで話題になった、『LAMB/ラム』ですよ。 今回は前半はネタバレなし。後半はネタバレありの感想にしようと思うので、ネタバレイヤンな方はお気を付けください。 画像出展元URL:http://eiga.com 概要 アイスランドの人里離れた場所に住む羊飼いの夫婦をめぐるスリラー。羊から生まれた謎の存在を育てる二人の姿を描き、第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門「Prize of Orig…
眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回紹介するのは、”スウェーデンのスティーブン・キング”の異名をとる新星、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる切なさ全開のヴァンパイア・ホラー小説『モールス』です。 モールス/ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト 本作は早川書房より文庫本上下巻で発行されており、眼鏡堂書店がリスペクトしてやまない『文学ラジオ 空飛び猫たち』さんに倣って上巻下巻の2回編成で紹介しようとも思いましたが、いざ読んでみるとこれはまとめて一気に紹介した方がいいだろうということで上下ま…
こんばんみ。namiです。 以前このブログで、私が映画にハマったきっかけについてお話ししましたが、今回は私が今年の2月から鑑賞してきた中での月別のベスト映画作品をご紹介したいと思います。 映画館で鑑賞していないものや旧作を含みます。 《2月「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」》 《3月「THE BATMAN -ザ・バットマン-」》 《4月「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」》 《5月「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」他》 《6月「ダークナイト」他》 《7月「トップガン マーヴェリック」他》 《8月「ぼくのエリ 200歳の少女」》 《9月「ブレット・トレ…