小川洋子『まぶた』 今日は読書の話題です。小川洋子の短編集『まぶた』ともう一冊。 25年ほど前の作品が収められている。小川洋子の短編集は今まで4冊読んでいて、作品の空気感には馴染みがあるのですっと入っていけた。文庫本で200ページほどの中に8編が収録されているので、短編のなかでも短めの作品が並んでいる。話の作りとしては、現実の世界の中に、いつの間にか空想の世界が入り交じっていくというような感覚的な作品が多い。寓意を読み取ろうとするのではなく、描かれた世界をそのまま味わえばいいのだろう。今まで読んだ中では、「海」収録の短編が一番気に入っているが、それに劣らず、すばらしい作品集だった。それでは何編…