Ep.87 「きんこ」は志摩地方で作られている「干し芋」のことで、海女のおやつや漁師の保存食として親しまれてきた。 きんこの材料は「隼人芋」で、地元で収穫した後、保管・皮むき・釜で炊き上げて蒸らす工程を経てから10日間ほど天日干しすることで完成するようだ。べっ甲色が特徴的で、写真ではカラスミのようにも見える。 伊勢新聞より つまりは加工食品であるのに、なぜか「みえの伝統野菜」の一つに定義される。 それほど、この地方では昔から食べられ愛されているのかもしれない。 ところで私の地元・茨城県は干し芋が特産だ。私たちがお店で入手できる干し芋のほとんどは茨城県産だ。茨城の独壇場だ。 だから「きんこ」を入…