読んだ本 https://dl.ndl.go.jp/pid/856530/1/2 1 艶姿女舞衣 三勝 半七 酒屋の段 竹本大隅太夫章 2 こそは入相の 鐘に散り行く 花よりも あたら盛りを独り 寝の お園を連れて爺(てゝ)親が 世間構はぬ十徳に丸い 天窓(あたま)の光りさへ子故に 3 くらむ黄昏時 主の妻は 灯をともし表をしめに いそ/\と 出合頭(かしら)に ヲゝ是は /\宗岸(そうがん)様 そちらに居 やるはお園じやないか アイ 母様 おかはりもござりませ ぬかと 云挨拶もごこやらに 疵持つ足の踏途(ふみと)さへ 低き 敷居も越へかぬる 宗岸は 遠慮なく 半兵へ殿お宿に 4 かと 娘を連…