眠れない夜だった 昨晩 まんじりともせず 眼を つぶって 浮かんでくるおもい 消えてくまで そのままに 流れてゆくように ただ じっとしていた 昨日は一日 できること つめこんで つめこんで… へとへとのつもり だったのに おもったとおり 明け方には 猛烈な眠気 こんなことの くりかえしなんだ 少し眠って 仏間の片付け ママのための お顔のクリームやリップクリーム お肌にやさしい温泉水入りのもの 死に化粧してあげた 薄い桜色の口紅 まだ 捨てられないのだ… ピンクの 櫛とハンカチも添えて トレイにおさめてある ゆうべ 眠れ 眠れ って 自分や 自分の細胞に 命令してたら… 突然 子守唄 浮かん…