子供のころ、怖かった言葉ってなんだっただろう。ずっと考えている。『号泣する準備はできていた (新潮文庫)』を読んでからずっと。この本の中にこんなページがあったからだ。 「うはうはという言葉が、どういうわけか、恐かったの」 恐かったものについて“私たち”が話している場面。 “私たち”の“私”は「うはうは」が、“新村さん”は「性懲りも無く」が子どものころ恐かった言葉だと話している。私にとってそれはなんだろうか。『号泣する準備はできていた (新潮文庫)』を読んだ日からずっと考えていた。 最近ようやく一つだけ出た。お母さんがいう「やばい」だ。 おかしい、ふつうじゃない、を含んだような「やばい」。いやら…