「泣き」に行った。 途中までは「楽しみ」に行くつもりだった。 移動中の電車で見たツイートで気持ちが変わった。 そこに「近いうちにまた行きたい」「ずっと残って欲しい」と思っていた銭湯さんが廃業されていた。と書かれていたからだ。 この日行こうと思っていた銭湯さんからそう遠くはないし、信じられない気持ちと受け入れられない気持ちをどうにかするには、自分の目で確かめるしかない思い、先に行ってみようと足を向け現実を直視した。 灯りの消えた銭湯さんを周りから眺める。 もう灯らないかもしれない看板。 煙が上がることがないかもしれない煙突。 目に入る色々なものが染みた。 声は出なかったと思うが、少し涙が出た。 …