たぶんわずかな入力で長い間続いていた堅牢な制度が激変するのを見ると(自分がその被害者である場合でさえ)、ある種の全能感のようなものを感じるのだろう。 私は合気道の師の多田宏先生から「破壊することは、創造するときに要する力の100分の1でできる」と教わった。だから、全能感を手早く求める者は必ず破壊に走る。先生の教えはそう続いた。内田樹の研究室 1月20日物事を始めるには大きな心理的エネルギーが必要である。 日々なにかに取り組む時さえそう感じるのだ。 社会や世界を変えようと(少なくとも)意識上で思うことは、大きなきっかけとエネルギーが個人に必要であろう。 そこのところは自身でもしみじみ感じているの…