編集長「最近、羊羹(ようかん)がドライフルーツを練り込んだり、チョコレートとコラボしたりと、新しい和スイーツとして注目を浴びてるけど、今回取り上げるのは、その原点みたいな練り羊羹だよ。あん子も驚くぞ」 あん子「また始まった。秩父・小鹿野の古代羊羹でしょ? 昔、編集長に連れられて、『太田甘池堂(おおたかんちどう)』をわざわざ訪問したでしょ。創業が享保3年(1803年)とかで、9代目がちょうどいらして、突然の訪問なのに、編集長と話が弾んだでしょ、忘れたの?」 編集長「今は息子さんの10代目が昔ながらの製法を含めて秘伝を引き継いでいるよ。それが本煉(ほんねり)でね。面白いことに白インゲン豆の本煉(ほ…