言わずとも知れたアンパンマンの作者、やなせたかしさんの本。 私がこの本を手に取ったのは、亡くなってから数日後。 本書には、やなせさんの幼少のころの話、上京してからの話、手塚治虫さんと一緒に仕事をした話、アンパンマン誕生のきっかけ、そしてやなせさんの思う「正義」について書かれています。 文中に、やなせさんの想う「正義」を現した印象的な言葉がありました。 ほんとうの正義というのは、けっしてかっこいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです。 正義のための戦いなんてどこにもないのです。 正義はある日突然逆転する。逆転しない正義は献身と愛です。 私なんぞに正義を語る事なんてでき…