山岳信仰で「お山参り=登拝」を行う民間宗教では、登拝の際に「掛け念仏」という一種の号令を掛けあいながら険しい山道を踏みしめていく、と云う情景がみられます。「サンゲサンゲ 六根清浄」「六根清浄 お山は快晴」などと、指揮者である先達の掛け声に合わせて供奉衆が、声を合わせます。 この「六根清浄」は、専ら仏教語として、つまり「眼・耳・鼻・舌・身・意」の六つの感覚器から入る「ケガレ」を浄化し、精神を清浄に保つ工夫、修行として理解されています。欲や迷いを断ち切る、精神論です。 ところが、ホツマには「ムクラ(六臓)」「ムワタ(六腑)」「ムハシ(六端)」「ムツネ(六根)」「ムムネ(六宗)」などの用語があり「五…