19か20の頃に知り合った、年上の、兄貴のような友達がいた。 サブカルチャーへの知識が豊富で、僕が好きになる漫画もアニメも小説もゲームも既に全部触れていて、全部面白く返してくれる、最高の人生の先輩だった。 あなたのお陰でいろんな場所へ足を運べたし、繋がりも増えた。 彼は29歳でこの世を去った。 そして僕は今日、あなたと同い年になりました。 これは、人生のすべてを物語にしたがる僕の悪癖。死者のプライバシーを冒涜する行為であるかもしれない。こうやって書き綴ることを、あなたは間違いなく許してくれると思うけど、残された方々が同じ気持ちでいてくれるとは限らないから、慎重に書くべきものだと思うんだけど。 …