驚きから新しい考え方が生まれる ひとは幼いときから見慣れているものを見ても驚きませんが、見慣れているものがまったく矛盾する動きをしたりすると、大きな驚きを受けます。 そして、このような驚きによって新しい考え方が開けるのだ、とアインシュタインは述べています。 磁石の針が手の力などを受けていないのに動くのは、彼にとってまったく新しい経験でした。この現象の背後には目に見えない何かがあるにちがいない、と彼は思ったのです。 たとえば、「時間」というものはあたり前のものだと思っているのがふつうですが、アインシュタインは時間にはふつうでない姿があることに気がつきました。 そして、これを深く考えていって、つい…