最後の1000km 無職になって1年余、中国・四国地方を3日間で1000km前後走行する旅を3回した。4回目の今度は石州とも呼ばれる石見(いわみ;島根県西部)を目指した。こんな車での強行旅程は最後だと思って出発した。 世界遺産の石見銀山は、大田市大森にある江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山であった。銀山公園駐車場の1台だけ空いているところに運良く駐められた。間歩(まぶ)と呼ばれる坑道のうち、龍源寺間歩まで観光車両は入れないため40分ほど歩いた。旧坑道は頭を打ちそうなところがあったが、歩きやすく整備されていた。 引き返して五百羅漢や代官所があった大森の町並みにも行ったので、全部で2…