四月九日(土) 昼前からピアノの調律師が来ていた。母がピアノを弾く人で、どうしてもやってほしいていうんでわたしも通わせられていた。四,五歳から始めて引っ越しや先生側の事情で先生が三回変わって一番最後の先生のところで四年間やったと思う。本当に向いてなかった。全然楽しくなかったので練習もしなくて、小さい頃は練習ポイントカードがわりのカレンダーがピアノのうえに置いてあってポイントがたまると好きな玩具菓子を買ってもらえた気がする。親がそこまでするくらいやらなかった。ただ、最後の先生のところは本当に楽しくて、わたしが教科書通りのピアノはやりたくないということで一年間をかけて発表会用のプログラムをちまちま…