1897年にドイツのバイエル社が発売した非ピリン系の解熱鎮痛薬。 薬品としての一般名はアセチルサリチル酸。 もともと「アスピリン」という名前はバイエル社の商標であったが、第一次大戦終結時にドイツへの賠償の一貫として連合国側に接収され、自由に使用できる名前となった。 日本でもバファリンAなどの多くのOTCに使用されている(表示成分名はアセチルサリチル酸)。
COXの働きを抑える鎮痛薬(NSAIDs)の話になります。 比較にステロイド薬の話も。 ドラッグストアで買える鎮痛薬は、がんを減弱させるのでやってみた話 第4話~鎮痛薬とステロイド薬 COXから見た鎮痛薬のタイプ 主にCOX-1に効くタイプ 主にCOX-2に効くタイプ 両方に効くタイプ アセトアミノフェン ドラッグストアなどで市販されている鎮痛薬 抗炎症作用における鎮痛薬(NSAIDs)とステロイド薬の比較 鎮痛薬とステロイド薬に共通している効果 ステロイド薬のみにある効果 ステロイド薬の抗炎症作用以外の作用 COXから見た鎮痛薬のタイプ 鎮痛薬(NSAIDs)は主にCOX-1に効くタイプ、C…
アスピリンの合成 解答 フローチャート フローチャートは主生成物のみ記載し、副生成物は無視している。 問題3・問題5は知らないと解けない問題。 超難関大学を受験するなら名前は知っておきたい。
アスピリンの合成 問題 知識問題はわからない場合は諦めて調べよう。 制限時間は15分想定。 アスピリンの合成 ベンゼンに濃硫酸を加えて加熱すると、Aが得られた。Aを水酸化ナトリウム水溶液で中和するとBが得られ、(1)Bに固体の水酸化ナトリウムを加え、アルカリ融解したところ、Cが得られた。 (2)Cに高温高圧下で二酸化炭素を反応させて得られたDを希塩酸で中和したところ、Eが得られた。Eに無水酢酸と濃硫酸を加え加熱すると、Fが得られた。 1,Aの構造式を書け。 2,下線部(1)の化学反応式を書け。ただし、B、Cは構造式で示せ。 3,下線部(2)におけるEの生成反応名を答えよ。 4,Fの薬理作用を書…
次男の入院から3ヶ月が経ちました。2ヶ月経ったところで、アスピリン服用が終了できるかどうかの検査と診察を行いました。 退院後から順を追ってご紹介しますね。 ▽▽川崎病が分かったときの記事はこちら mitukabee.hateblo.jp 退院後の治療経過 インフルエンザになったらアスピリンは飲まない アスピリン服用中は運動制限あり アスピリンを止められるか検査する 川崎病との今後の付き合い方 〜まとめ〜 退院後の治療経過 12月末 退院 アスピリンを服用(毎朝1錠) 1/4 診察 心臓のエコー、心電図、レントゲン 1月下旬 インフルエンザB型に感染 アスピリンの服用をストップ インフルの治療を…
脳梗塞や脳出血などの脳卒中を患った場合、入院中や退院後に必ず薬の服用が治療の一環となります。この時に処方される薬はクリニックなどによって多少は異なるでしょうが、今現在脳卒中の治療薬の一種として推奨されている1つがアスピリンです。 アスピリンは病院で処方されるものと市販されているものとでは種類が異なります。 一時期、アスピリンが血栓を溶かすという間違った情報が流れた事もありましたが、ドラッグストアなどで市販されている解熱鎮痛効果のあるアスピリンと病院で脳梗塞の治療薬として処方されるアスピリンは剤形や使用目的、用法・用量も違います。 今回は、医師から処方される脳疾患治療薬としてのアスピリンについて…
RCT Subclinical AF(心房細動)における脳卒中予防 Apixaban vs. Aspirin 主要評価項目 有効性: 脳卒中 or 全身性塞栓症 安全性: 大量出血 NEJMよりSubclinical AFにおける脳卒中や塞栓症の予防に関するRCT。AF患者の約40%が無症候性とする報告もある中、未検出のSubclinical AFが多く存在すると考えれば、興味深い論文です。脳卒中または全身性塞栓症は、Apixaban(アピキサバン)群の方が少ない(0.78%/人年 vs. 1.24%/人年)一方、大量出血(major bleeding)はAspirin(アスピリン)群の方が少…
喘息患者にNSAIDsは使ってよいか? 結論から言うと、「アスピリン喘息」でなければ、使うことはできる。 が注意点がある。 NSAIDsとは アスピリン喘息 注意点 とあるHPでは、、、 参考 おまけ NSAIDsとは 抗鎮痛作用 解熱作用 抗炎症作用 シクロオキシゲナーゼ(COX)の働きを阻害し、痛みや熱の原因物質プロスタグランジン(PG)が生成されないようにする。 アスピリン喘息 喘息の人の一部にNSAIDsを使用すると喘息の発作を起こすことがある。 このような喘息の型をアスピリン喘息という。 名称のアスピリン以外の多様なNSAIDsでも発作は生じる。 アスピリン喘息の方ではプロスタグラン…
9月末に10日間ほど、ケニアに出張してきました。現地での移動は、専属の運転手さんをお願いするのですが私が帰国の2日前に乗車した車両の運転手がヒドイ咳をしながら 「おいら道わかんね~から、案内して。」 ですっておいおい。運転手さん。君たちには安全と正確な移動のために高いお金をお支払いしてるのにぃ。ババを引いちゃったねぇ~。なんて思いながらスマホを英語版に変え、Google Mapでナビゲーションモードにして手渡したんですがまったくナビの通りに運転してくれません。機械がちゃんと話してくれる英語も聞き取れないんだそう。たまりかねた私が、運転席近くに移動して、ナビを見ながら案内することに。後に、不満タ…
RCT 心筋梗塞後の二次予防に3剤合剤が有効(Phase 3) 心筋梗塞後の内服 3剤合剤の有効性(アスピリン、ACE阻害薬、スタチン) 心筋梗塞後(6カ月以内)の合併症や死亡の二次予防に従来からの治療薬と比較して、Primary Outcome(9.5% vs. 12.7%, HR=0.76; 95% CI, 0.60 to 0.96; P=0.02)、Secondary Outcomeともに改善したというエビデンスとしていかがでしょうか。個人的には、3剤を1つにまとめた配合剤(polypill)となっている点がRCTとしてだけでなく、アドヒアランスに関わるような飲む際の配慮にもなると感じま…
相談者(32歳女性):二児の母です。3年前、膀胱炎で入院しましたが、根治しません。退院後も薬を飲み続けて、止めるとすぐ悪くなります。知人からウツボ草のことを聞き、それを煎じて飲むと、尿の出が良くなります。副作用は無いでしょうか。膀胱炎の徹底的な治療は、どうしたらよいでしょうか。 専門医の診断:強烈な症状を起こす急性膀胱炎だと、治療は楽ですが、軽い症状が長く続く慢性膀胱炎は、なかなか治りません。もう一度、専門医の診察を受けるようお勧めします。 ウツボ草には塩化カリウムが含まれていて、これに利尿作用があります。副作用を心配する必要はありません。しかし、利尿だけを狙うのなら、番茶をがぶがぶ飲んでも良…