→テオドール・アドルノ
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ニコラス・ルーマン(ドイツ)、(1927〜98)『社会システム論』 ルーマンはしばらく公務員やってたが、ハーバード大学に留学し、パーソンズのもとで研究した。 社会はなぜ存在するのかを考え抜いた。 システムという観点から社会を語ろうとした。世界には実際に実現するよりもはるかに多くの体験や行為の「可能性」がある。しかしそのうちの一部しか考えていない。このことを「複雑性の縮減」と呼んだ。システムの内側は複雑性が低い。外側は複雑性が高い。社会学はすごい膨大な本があり、すごく複雑だが、予備校というシステムに入れば、複雑性が縮減されて、そんなに読まなくてよくなる。例えば、実際には酔っ払いが殴りかかってくる…
いやあ、日本語が「膠着語」であることを実感する言葉ですよね、これは。 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム 原子力規制委員会のホームページの最初にある言葉です。実際に、東北大震災発生の12日後に「緊急時迅速放射能影響予測」として発表されました。 ですが、「緊急時迅速放射能影響予測」は分かったような分からない言葉です。単純に語順に従って解読してみると 「緊急時に迅速に発生する放射能の与える影響を予測すること」 「放射能が発生した緊急時にその影響を迅速に予測すること」 「緊急時に放射能が与える影響を迅速に予測すること」 の3つくらいは読み解けますが、よく分かりません。 「緊急時」とは災害時…
大杉栄伝: 永遠のアナキズム作者:栗原 康出版社/メーカー: 夜光社発売日: 2013/12/24メディア: 単行本 目次:はじめに 第一章 蜂起の思想 一九一八年、一〇〇〇万人暴動 / デマを流せ! / 蜂起のイメージ / 民衆芸術としてのストライキ第二章 アナキズム小児病 子どもという病 / 花の都大東京 / 監獄大学への入学 / 必然のコミュニズム / 黒い子どもはよく踊る第三章 ストライキの哲学 人間爆弾に点火せよ / 獄中のアナキズム / 猿のストライキ / サンディカリズムの思想 / 四苦八苦第四章 絶対遊戯の心 大杉栄とその仲間たち / 民衆芸術論の背景 / アメリカニズムとして…
増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊 (ちくま学芸文庫 (フ-42-1))作者:クリストファー・R・ブラウニング出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/05/10メディア: 文庫 今、ツィッターをみていると、「普通の日本人」とプロフィールに書いている人物がたいていは安倍支持の反動右翼、レイシスト(いわゆる「ネトウヨ」)であることもあり、そういう「自分は<普通>」という人たちが、例えば日本では関東大震災の時に朝鮮の人たちを虐殺し、戦時下では南京やマニラでの<大虐殺>を起こしている。そのような<犯罪>を犯した日本人らは、生活の上では温厚な人ではなかったのだろうか。 今の…
この記事は、ぼくが先月チェックしたブックリストです。 実際に買ったり読んだりした本へのコメントは、下記noteに掲載しています。おどりのようなもの|seshiapple|notenoteでは、地方や教育、キャリア、批評などについても書いています。 月500円なので、応援がてら購読してください。よろしくお願いします。 橘木俊詔『日本の経済学史』 "日本人はなぜノーベル経済学賞を取れないのか!? 輸入学問である経済学に日本人がいかに取りくんできたか。幅広い視点から、江戸時代から現代までの軌跡" 宇佐美誠、児玉聡、井上彰、松元雅和『正義論: ベーシックスからフロンティアまで』 "古典的学説・学派から…
前回に続き、村上春樹の『海辺のカフカ』(2002)で言及されて注目されたクラシック曲を取り上げる。今回はシューベルトのニ長調のピアノソナタで、Dで表される「ドイチュ番号」では850番に当たる。 初めに、この曲を含むシューベルトのピアノソナタと村上春樹のエッセイ及び小説との絡みについては、ネット検索で下記のブログ記事を見つけたことを報告しておく。 hypertree.blog.ss-blog.jp これは凄い記事だ。『海辺のカフカ』からの引用部分は記事の終わりの方に記載されているが、そこに至るまでの文章が既に圧倒的だ。そこで、上記ブログ記事をベースに、私の個人的な思い出などを差し挟んで文章を書く…
この投稿をまとめる過程で「日本人が意味の輸入に失敗した仏教用語」をまた一つ発見しました。とはいえ「方便」の様にただ単に「法華経における火事のデマで人に動かす説話」の様な特定解釈が広まったケースもあり、本当に「輸入に失敗した」と考えるべきかについては慎重な判断が必要となるのです。 しまりがなく、だらしないこと。 サンスクリット語「sutra」の音写「修多羅」を語源とする。 古代インドにおいては教法を「多羅葉(たらよう)」と呼ばれる葉に記して鉛筆の様な筆記具で経文を刻書し、散逸しないように穴を開けて紐を通し保存していた。この紐や糸を「修多羅」といい、正確で歪みなく秩序よく束ねることも意味していたの…
先日、文学フリマ東京にて販売した「めるきおーる」創刊号には、拙文が巻頭言として載っている。同人誌の宣伝も兼ねて、今回はその巻頭言を公開したい。 また、当日頒布した分に、急遽印刷した投げ込みをした。それは、巻頭言を小説風にアレンジしたもので、筆者としてはテーマが共通している。と云うか同じテーマの表現を変えてみたものだ。 もしご興味が湧いたら、是非是非ご購入願いたい。 //
新聞の一面でアドルノを読めるとは思っていませんでした。 鷲田先生、チョイスのセンス抜群です。 生き残るチャンスを持っているのは、むき出しの庇護されていないものだけである。 テオドール・W・アドルノ 伝統なるものは体よく祀(まつ)り上げられることで逆に損なわれると、ドイツの哲学者は言う。伝統は、「反発」される時、つまりそれがめざしながら果たしえなかった課題を、後世の人たちが批判的に取り上げ、それに別のかたちで挑む時に、もっとも活性的である。遺産としての顕彰は、ときに伝統がもつポテンシャルを削(そ)いでしまう。『不協和音』(三光長治・高辻知義訳)から。 (鷲田清一) 不協和音―管理社会における音楽…