Anais Nin
1903‐1977。パリ生れ。母のロ−サ・キュルメルは歌手で、デンマークとフランスの混血だった。父のホアキン・ニンはピアニスト兼作曲家で、スペイン人。11歳のとき父が出奔し、母と弟とNYにわたる。そのころから投函されない父への手紙として書き始められたアナイスの日記は74歳でなくなるまで続いた。20代になってパリに戻り、モデル、ダンサー、精神分析などで生活費を稼ぎながら、創作修業をする。1931年の暮れ、「20世紀最大の巨人」ヘンリー・ミラーと出会う。ヘンリー・ミラーと過ごした日々を赤裸々に描いた「日記」を発表して一躍有名になる。
のちにこの1931,32年の日記を復元した『ヘンリ−&ジュ−ン』(九〇年)は映画化された。
主な著書に「ヘンリー&ジューン」(日記)「小鳥たち」「近親相姦の家」「愛の家のスパイ」など。