今週のお題は、「575」。 若葉の美しい初夏、五感を呼び覚ますものとして、江戸時代の俳人・山口素堂が読んだ句が 目には青葉 山ホトトギス 初鰹 です。 俳句では本来許されない字余りのため、世間的には上の句を「目に青葉」として広まっていると思いますが、細かいことはさておき、視覚に鮮やかな青葉、聴覚に訴えるホトトギスの声、そして味覚を刺激する初鰹といった初夏の風物詩を見事に詠ったこの句を、多くの日本人が知っていることと思います。 もともとの句に読まれている初鰹ももちろん東北の初夏の味覚の一つで、特に宮城県気仙沼市にある気仙沼漁港は、これまで25年連続で生鮮カツオの水揚げ全国ナンバーワンを誇っている…