私が小さい頃は、ピアノのレッスンが流行していて、友達はみなピアノを習っていた。狭い家でも黒いアップライトのピアノがどーんと置いてあった。 高価だし、場所はとるし、第一、ピアノ以外の役目は果たさないので、弾かなくなったらどうするんだろう?と思うのだけど。本当に皆ピアノを持っていた。 不思議なことにどの先生も、同じ教則本を使って、その後に進む教則本も決まっていた。 同じ本を使っているので、進度がわかる。それは良いのだけど、何故か進度がそのままピアノの上手下手の判断に繋がった。 友達に「今〇〇の本の何番やってるの」と言われると、凄いとか、私は何番だから進んでるとか。という話になり。 親同士でもそんな…