謎が深まるラスト・・・トラー牧師の求めていた理想とは? (C)Ferrocyanide, Inc. 2017. All Rights Reserved. 『50年の歳月をかけて完成した、魂の解放ともいえる作品』 ポール・シュレイダー監督は、戒律の厳しいプロテスタントの家庭で育ち、映画などの娯楽は18歳まで、鑑賞したことがなかったといいます。 プロテスタントの中でも、カルバン派と呼ばれる宗派は、神の福音を厳守することで、真の自由を得るという考えがあり、監督はその教義の中で育ちました。 『魂のゆくえ』は、監督が長年向き合ってきた、魂の解放というテーマから、自らの魂を解放した作品という見方もできるで…