ロシア政府が北方領土に中国人観光客を招く取り組みを本格化させている。政府系の極東・北極圏発展公社と民間の旅行会社が連携し、10月から中国発着で択捉島を含むロシア極東を周遊する団体ツアーを始める。極東の中心都市ウラジオストクなどで増加する中国人観光客を北方四島にも呼び込み、開発や投資に弾みをつけたい考えだが、成否は不透明だ。(北海道新聞2024/10/3) 極東周遊ツアーは、中国・ハルビンや北京との直行便があるサハリン本島を経由して択捉島を観光。その後、カムチャツカ、ハバロフスクなどを回り、中ロ国境を結ぶ道路橋があるアムール州から帰国する約10日間の行程だ。サハリン本島と択捉島の滞在が全行程の半…