ある日の歯医者さんでの治療。正確には私の記憶違いでなければ――口の中に細長いカメラのような機械を入れて、歯や顎の形を3Dでスキャンし、データをラボ(技工所)に送る準備をしていた時のこと。 👂そのとき、私の耳にずっと「ピコピコ」という音が聞こえていました。 快調なときは、軽やかなメトロノームのように「ピコ♪ピコ♪」。 ところがうまくいかない時は、妙に間が空いて「……ピコ……ピコ……」。 明らかに“ご機嫌なピコピコ”と“怪しいピコピコ”があるのです。 横たわる患者の私は、まるで実況解説者のように心の中でつぶやいていました。「よし、今のは明るいピコピコだから大丈夫」「おっと、これはホラー映画のBGM…