「ここ、勇者しか辿り着けないの」 そう言われるとなんだか“特別な人間だけしか辿り着けない場所”みたいな怪しい雰囲気がただようが、ようはGoogleマップや地図にも載っていなく、普通の住宅街にある何てことない普通のアパート。 あるのは窓から見える得体の知れない「貸本屋」の文字だけで、それが何屋なのかもよくわからないまま、階段を登ってみたところで、ドアには何も書かれていない。 そんな状況で「あの、、すいません・・・」と、自らノックして入っていくのは、わりと勇気がいる。 私もあの時、るいちゃんと一緒じゃなかったらきっとノックしていない。 そうゆう意味での「まぁ、入るのにわりと勇気いりますわな、ここ」…