Alger
アルジェリアの首都。同国北部海岸に位置する、地中海に面した港湾都市である。
フランス植民地時代の主都でもあった。
港町としての歴史は、少なくともフェニキア人たちが商業拠点を置いていた3000年前までは遡れるというぐらい古い。その後、ポエニ戦争の結果でローマ領となる。帝政末期にはヴァンダル族が侵入して王国を築くが、ユスティニアヌス帝時代のビザンツ帝国によって征服される。最終的に7世紀のアラブ人(イスラム帝国)の侵攻を受け、その支配下になった。
オスマン帝国時代には帝国海軍*1の根拠地となり、ヨーロッパ人からは海賊海岸(バーバリ・コースト)として恐れられた。
19世紀にアメリカと、ついでイギリス・オランダと戦い、艦隊は撃滅されて海賊海岸としての時代は終わった。1830年にはフランスの侵入が始まり、彼らはアルジェを支配の拠点として、アルジェリア全体を植民地とした。
第二次世界大戦後は独立紛争が続いたが、1962年に独立を達成し、アルジェが新生アルジェリアの首都となった。
*1:昔の海軍なのでもちろん私掠活動を行う