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アルツハイマー

(サイエンス)
あるつはいまー

アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)
 
脳が次第に萎縮してゆき、それに伴って人格の変容(怒りっぽくなる・常識を逸脱した行動が目立つ)が顕著になり、計算能力や筆記能力を失う・家族を他人と間違うなど認知に障害をきたし、身体全体の機能も衰え、ついには死に至る病。

認知症は、大別するとアルツハイマー型と脳血管性に分類されるが、世界の65才以上の認知症高齢者は2010年現在で約300万人を超え(これは65歳以上人口の6%を占める)、最近ではアルツハイマー型が脳血管性を上回ったという。

21世紀以降、長寿化が進むにつれ発症件数も多くなる傾向があるアルツハイマー病は、近年特に研究が進められている疾患の一つでもあるが、この疾患は脳の神経シナプスの死滅する速度が急速な事もあり、根本的な治療法は少なくとも2015年現在では存在しない。なお、死亡したアルツハイマー病患者の大脳を調べると、「アミロイドβ」と呼ばれる代謝生成物質の堆積が顕著である。
製薬会社「エーザイ」から、アルツハイマー病の薬としては画期的とされる『アリセプト』(物質名としては「ドネペジル」。この名で販売される錠剤もある)が発売された。神経細胞の内部での情報伝達はアセチルコリンやセロトニンなどの物質の放出と受容が関係しているが、一般的にアルツハイマー病患者の大脳皮質部分の細胞はこういった物質の放出が弱い事が分かっており、アリセプトは放出→受容の途中で生的分解されるのを妨害する作用がある。だが残念ながら、認知症状の根治にまでは至らない。

アルツハイマー病の予防に関しては、タバコを避け(喫煙者の発症率は非煙者の1.8倍と言われる)、将棋やパズルや読書など頭を使う習慣に親しみ、DHAを含む青魚や野菜類(ビタミンAやCやE)を摂る食生活を保ち、週3回以上の運動を行う、などが提唱されている。

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