まただ。 また、俺は深夜2時、布団の中で、天井のシミを数えている。身体は、泥のように重い。だが、脳だけが、勝手に明日の会議のシミュレーションを始め、上司の罵声をリピート再生し、終わらないタスクリストを明滅させている。 「眠れ…眠れ…!」 そう念じれば念じるほど、意識は冴えわたっていく。もう、これは俺の身体じゃない。仕事という名の悪霊に、完全に乗っ取られてしまった“何か”だ。 そんな、絶望の夜の静寂の中、Amazonの光の中に、一つの“呪文”が浮かび上がった。「睡眠用 アロマディフューザー ねむりの魔法」 まだ買ってない。だが、その「魔法」とまで言い切る“傲慢さ”と、「水をいれない」「コードレス…