先週日曜日は、藤田真央を追っかけて、宇都宮まで、餃子も食べずに往復5時間強のところを行ってきました。モーツァルトの21番、27番のコンチェルトと、40番のシンフォニー。真央氏のピアノはそれを裏切らず素晴らしく、テレビやラジオで聴くのと同じまろやかで表情豊かな音。21番はかなり表現意欲全開で、カデンツァも自作なのか19世紀のヴィルトゥオーゾあたりの作なのかは分かりませんが、長大でクリエイティブ。40番の交響曲の主題も織り交ぜたようなユニークなもの。ある意味やり放題。他方で、27番は、死を目前にしたモーツァルトの清澄で諦観に満ちた楽曲に敬意を表してか、余計な装飾音はほとんど加えず、カデンツァも普通…