アンジェイ・ワイダの『ダントン』は一年ほど前に感想を書いた。一時期は「好きな人物をめちゃくちゃに描きやがって」「バイアスかかりすぎやろ」とクソ映画扱いするほどに恨みを抱き、原作の戯曲を読んだあとは「原作とも違うじゃないか」と憤りを高めたが、改めて見返すと「これはこれで良いんじゃない?まあ宣伝文句は全く合ってないが」くらいの気持ちに落ち着いた。同じくワイダ監督の『約束の土地』を観て「この監督の映画そのものはむしろ好きでは?」と気付いたのも要因の一つではあるのだが。 (そういえば、最近(2024年7月)この映画の映像ソフトが安くなっていた。この記事では文句ばかり言っているものの、絶版する前に買う価…