アンソニー・マクカーテンのゴーイング・ゼロ (原題 GOING ZERO)を読んだ。CIAと巨大IT企業のワールド・シェアが作り上げた犯罪者追跡システム「フュージョンイニシャティブ」を実用化するためにベータテストを開始した。参加者がシステムの追跡から1カ月間逃げ切ったら、賞金300万ドルが手に入る。10名の参加者が選ばれ、試験は開始された。このシステムはありとあらゆるところに侵入可能で、監視カメラの画像を見ることなどは本当に手始めのことにすぎず、歩行者の歩き方から人物を絞り込んだり、自動運転のシステムに侵入して、運転システムを乗っ取ることも可能になっている。当然これは現在も犯罪だろうし、未来で…