『魔術師 異形アンソロジー タロット・ボックスⅡ』 井上雅彦(編)/2001年/419ページ たった今、貴方は絵札を引き当てた。これは〈魔術師〉の絵札……。と、そう言って、「博士」は、長い指で、一枚を宙に翳す。アルカナ・ナンバー「Ⅰ」、これがすべての魔術の始まり……。(序章より)命すら賭して呪いをかける呪術師、巧妙なカラクリをめぐらす奇術の芸人、舞台裏から漏れる魔術師の悲哀、魔術にとらわれた人間の恐怖。魔術師を描いているのか、はたまた物語る作者が魔術師なのか……。召還されるのは、精霊なのか、恐怖なのか。気鋭のホラー・アンソロジスト、井上雅彦が贈る〈魔術師〉の物語。 (裏表紙解説文より) 芥川龍…