漫画界においては、一つのテーマ(作品コンテンツ)に添った読みきり書き下ろしの漫画を集めて単行本としたもの。
もともとは、既存の同人パロディ作品を、元ネタにしたコンテンツごとに集めて商業ベースで再出版していた作品集。
現在は、その元コンテンツのネームバリューによるヒット性をあてこんで、最初から商業ベースで出版することを前提に、各漫画家に作品を依頼して集めたものを呼ぶようになった。
この流れにのって多数の同人作家が商業漫画家へ兼業、ジョブチェンジを果たし、描き手の性質上、内容は同人色が強くなっている。
締め切り管理の手間など、雑誌の編集とそう大差はないうえ、元コンテンツの人気次第で続けるのも打ち切るのも自由なので収支計画を立てやすい、などの出版社側の利点がある。
なお、アンソロジーのなかでも4コマ漫画は人気が安定しており、出版社ごとに独自のレーベルを付けている。
例
4コママンガ劇場(スクウェア・エニックス、「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」など)
4コマKINGS(一迅社(スタジオディーエヌエー)、「まんが4コマKINGSぱれっと」はその延長上にある)
4コマギャグバトル(光文社、ここはアンソロジー全体を「火の玉ゲームコミック」と称している)
4コマ戦線、4コマまんが王国、4コマKINGDOM(双葉社、「戦線」がスパロボ系、「まんが王国」は年少向け、「KINGDOM」は年長向け)
anthology
詞歌集、名詩選、選集、詩集などの意。
特定のテーマについて複数の作品を発表する/集めた形式の作品集。小説、漫画などで良く見られる。
他に音楽の分野では「名曲集」、アートの分野では「名画集」という形で編集されることもある。
アンソロジスト