『アンタッチャブル〜事件記者・鳴海遼子〜』
連続ドラマ。朝日放送(ABC)・テレビ朝日の共同制作。
【untouchable】
インドで、差別を受けている下層カースト。不可触賎民・不可触民とも訳される。
1947年、インド独立の際に憲法が改正され、カースト制度は廃止された。
また、1949年、議会により、アンタッチャブルの廃止も宣言されている。
解放運動にガンディーも関わっており、彼はハリジャン(神の子の意)という名前を付けた。
差別を嫌う人の中には仏教に改宗する人も多い。
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The Untouchables
禁酒法時代の1930年代シカゴを舞台に、マフィアのボスである巨悪アル・カポネに挑む、エリオット・ネス率いるアンタッチャブルズの活躍を描くアクション・ドラマ。1959年の同名名作テレビドラマのリメイクでもある。
名脚本家デヴィッド・マメットの歯切れの良いダイアログと、ブライアン・デ・パルマのけれんたっぷりの演出、ショーン・コネリーの好演、毛を抜き太ったロバート・デ・ニーロの憎憎しいカポネと、見所盛りだくさんの映画となった。ケヴィン・コスナーの出世作でもあり、公開当時は往年のスターになぞらえて「ゲイリー・クーパーの再来」とも言われた。
実際のアンタッチャブルズは10人いて、全てネスの息が掛かった財務省の役人ばかりだった。これは警官だとマフィアに買収される可能性があったからだ。また、史実ではメンバー全員が生き残っている。それに比べるとこの映画版はメンバーが4人と小規模で、映画全体もスケール感にやや乏しいのが難である。
最大の見せ場は、終盤に用意されている駅の階段と乳母車を使ったアクション。名作『戦艦ポチョムキン』の「オデッサの階段」を引用した場面は、粘りに粘ったデ・パルマ演出の真骨頂。緊張とカタルシス満点の名場面となった。が、実はこの場面は元々は予定に無かったもの。本来は列車を使った大アクションになる予定が予算が底を付いた為に、デ・パルマのアイディアで階段を使ったアクションに変更されたのだ。怪我の功名で映画史に残る場面を引用した、映画史に残るアクション場面になった。
美術やアルマーニの衣装、エンニオ・モリコーネの美しくも勇壮な音楽など、見所聴き所盛りだくさん。上質の娯楽映画となっている。
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