アントニー・バークリー・コックス(Anthony Berkeley Cox, 1893年7月5日 - 1971年3月9日) イギリスの推理作家。「アントニー・バークリー」の他、本名であるA・B・コックス、先祖の名からとったフランシス・アイルズ(Francis Iles)、別邸の名からとったA・モンマス・プラッツ(A. Monmouth Platts)、「?」といった名義も用いた。革新的な作風で、『毒入りチョコレート事件』『試行錯誤』といった作品で知られる。
おはようございます。本日の読書レビューは、アントニー・バークリーが1929年に発表した探偵小説『毒入りチョコレート事件』です。バークリーは、イギリスの作家で、別のペンネーム、フランシス・アイルズ名義でも、いくつかのミステリー小説を残しています。本業は、ロンドンで不動産屋をしていたという実業家なのですが、私生活は公表されていません。77歳で亡くなるまで、大変、裕福に暮らしていたようです。 主人公は名探偵ロジャー・シュリンガム 毒入りチョコレート事件の概要 参加者6名が推理して犯人探しがスタート ベンディクス氏は資産家ではなかった? 6人の中に正解者はいるのか? 多くのミステリー作家も支持する名作…
アントニー・バークリーは大好きだけど、なぜかフランシス・アイルズは苦手で二大長篇『殺意』(1931)、『犯行以前』(1932)は二作とも途中で挫折している。なんだかいつもの女嫌いが悪化してるように感じるんだよね。 この頃のバークリーさんは実生活では不倫→離婚→再婚(相手は自分の文芸代理人の妻)で大忙しだったろうから、お金がたくさん必要だったのでは?と思っている。 最近、British Newspaper Archivesでこの両作品の初出号を確認して、色々興味深いことがわかりました。 『殺意(Malice Aforethought)』はDaily Express 1931-08-10〜09-1…