André Breton
フランスの詩人・エッセイスト・批評家。
1896年2月19日、生まれ。1966年9月28日、死去。
シュルレアリスム運動の創始者・理論家で終生その立場を守った。
タンシュブレイに生まれる。高等中学校時代から詩作に興味をもつが、パリ大学では医学を専攻し1915年には第一次大戦に軍医として従軍。
1916年にルイ・アラゴン、ポール・エリュアールらとともにダダイストのグループに参加し、1922年にはシュルレアリスム運動を開始。「シュルレアリスム第1宣言」を1924年に発表し、雑誌「シュルレアリスム革命」の編集長となる。さらに「革命」をめぐって一時的に共産党にも入党するが、本来的・思想的には異なっていたため1935年に離党。その際に共産党側に残るアラゴン、エリュアールと決別した。
第二次大戦中はアメリカに亡命。一方かつての同志であるアラゴン、エリュアールらはフランスに残り対独レジスタンスに参加している。
1946年以降は帰国してシュルレアリスム運動を続けた。
トロツキーと交流があり思想的にも影響を受けている。