原題は「Cet obscur objet du désir」(このあいまいな欲望の対象) 7 年前に妻を亡くした富豪の老人マチューは 新入りの若く美しいメイド、コンチータを気に入り その夜、部屋に呼び言い寄りますが 翌朝彼女は、不意に姿を消してしまいます その後なぜか、彼女と何度別れてもあちこちで再会し マチューは決して身体を許さない彼女の虜になっていく・・ プロットそのものは単純ですが(笑) ブニュエルは映画作りの美学において リアリズムを断固として拒否し ブルジョア、キリスト教教育、格差社会、移民 左翼テロ、右翼の攻撃という政治的主題を 恋する男とそれを拒む女として描き さらに女の「二枚舌…