哲学用語の一つ。
古代ギリシャの哲人たち ある問いの答えを得る思考の際に、例えば ” Aだから とか Aの原因に寄り とか Aなる経験に基づき Bである。 ” というような判断を行う「以前に持っている論理の性格」を意味する。簡単には、自明性とでもいうべきか。
エマニエル・カント ある認識を得る時に、人間に自ずと備わっているカテゴリー(範疇)のような先天的で、その規定の明確に区別されたもの。
ラテン語は、a priori.
しっかり学ぶと人生がちょっと変わってしまうであろうことを予感させる美学の教科書。 カントの『判断力批判』の第一部を詳細に解説しながら、関係する先行作品と現代にいたるまでの後続の美学一般の論考に言及し、カントの論考の深さと広さを伝えてくれる優れた一冊。 『判断力批判』の趣味論は、第一義的には、趣味のア・プリオリな構造を解明することを課題とするが、同時に第二義的には、「普通の人間悟性」の織りなす社会へと開かれたものである。そして、この後者の視点は趣味と社交性とが交叉する地点へと人を導くことになろう。(第VI章 構想力と共通感官 A 美的判断の演繹論(第三〇―四〇節)より) 全91節のうち60節まで…
久しぶりにはてなブログ書いたわよ これのA1写真が自室にあり、毎朝これと戦ってる 動静 データ 今日の一曲 future / uijin 俺たちの10秒(耳) 俺たちの10秒(mix) 今日の買い物 神経美学 / 石津 智大 著 カラオケ 読みたい分野 初夏初歌語録 自由記述欄 ブログについて(躁鬱と自己同一性) 動静 大学に行く 久しぶりに大学の友人と会う×2 大学の配慮申請の書類出す 図書館に行くも休館 カラオケ90分 紀伊國屋による 検索作業でニチャニチャする データ 体重 79.6kg 歩数 12813歩 交通費 3981円 買い物 2200円 今日の一曲 future / uijin…
「傘がない」はイデオロギーが無効になった後の世界なのだろうか? 歌詞もだけど、がらんどうの音空間*1の中で、間奏のギター・ソロがメロディを歌おうとして出来なくて失墜するくだりが、荒涼としてる。 歌詞で気になるのは「それはいい事だろう?」。無条件にいいとは思ってない、政治的であるかないか問う意識があったうえで、極私的だけどそれでいい、と結論付けてる、というふうに私は解釈してた。「君のこと以外は何も見えなくな」ってる自分が見えてる程度に意識的、というか。 「あこがれ」も、封建的男女観を並べたうえで、「事実そういうものだ」とはいわず、これが男の姿(、女の姿、男と女)「なら」、と仮定するのみだし、「そ…
週末の午後、高校のときの倫理とかの授業で、カントのところで習った「ア・プリオリ」を思い出していました。 「先天的」、「生得的」とか「生まれ持っての」いうような意味、または「演繹的」と私は理解しています。 なんでこんなことを思い出したかというと、いま読んでいる論文の著者を確認したら「Priori」さんで、その方のファーストネームが「Alberto」だったからです。 そう、英語圏の表記にすると「A Priori」。 Albertoさんのご両親、やりおったな。 Prioriさん家、きっと子供の名前を付けるときに、「Aから始まる良い名前ないかなー」って考えたと思うんですよね。 って、論文の被引用数が3…
・1739年 ダイチン グルンにおいて、『明史』が完成した。 ※『明史』の編纂は科挙合格者によって行われたため、文人の評価が高く、軍人の評価が低い傾向にある。また、モンゴルは「外国列伝」に分類された(岡田英弘『世界史の誕生』)。 ・1740年 イマヌエル カントはケーニヒスベルク大学に入学した。彼は大学員外教授マルティン クヌッツェンの講義を受講した。 ※マルティンはジョン ロックやアイザック ニュートンの思想に精通しており、後のイマヌエルの著作にイングランド思想が見られるのは、マルティンの影響とも推測され、宗教観にも影響を与えた可能性がある(御子柴義之『自分で考える勇気』)。 ・1755年 …
アジアに偉大なる指導者現る。その名は高橋史朗…! 「1980年5月には、大平首相の私的諮問機関の研究グループが『家庭基盤充実のための提言』を提出した。『家庭』は社会の最も大切な基礎集団であると規定し『日本型福祉社会』と『家庭基盤充実』政策を打ち出す内容だった」…「家庭基盤充実政策は、その後の中曾根康弘時代の臨時教育審議会にも受け継がれ」…「現在の右派が目指す『家庭』関連政策の源流になった。八木秀次(麗澤大学教授)や高橋史朗(麗澤大学院特別教授)など右派の論者も大平時代の家庭基盤充実政策を高く評価していて、旧統一教会の関連団体である平和大使協議会も、『家庭基盤充実と「家庭」を単位とした国づくり・…
真であること・必然的であること・確実であること 「9は3の倍数である。9は3の倍数であることは真である」 真であるということは単に冗長な表現にすぎないのだろうか。この点についてはまた議論することにして、上の命題から真であることと必然性の区別をしよう。もし真であることと必然的であることがまったく同じ意味であったと仮定する。するとたとえば「9は3の倍数である」のならば、「9は3の倍数であることは必然的である」ことになろう。ところで命題に登場する各名辞をそれと意義の等しい他の表現に変えても真理性は変わるはずはない。そこで日本の中部地方にある県の数は9であることから、「中部地方にある県は3の倍数である…
著者は「2022年に活躍した弁護士ランキング」企業法務全般(会社法)分野第1位の弁護士 米国における「レブロン義務」と日本における「株主利益配慮義務」 対象会社(T社)の取締役会が第三者(A社)への「身売り」を決めた場合、その後に別の第三者(B社)が敵対的買収を仕掛けてきたときに、当該対象会社(T社)は買収防衛策を発動してB社からの敵対的買収を斥けることができるか考えてみよう。 米国では、このような場合、T社の取締役会はもはや買収防衛策を発動することはできなくなる。なぜなら、判例法上、身売りを決めたときから、T社の取締役会の取締役としての信認義務(フィデューシアリー・デューティー。わが国でいう…
ラテン語由来の言葉・成句
早期退職後に大学の聴講生として通っている今日の哲学の授業は、哲学者カントの2回目。カントの哲学は難解であり、ボリュームもあることからシラバスでは4回にわたり講義が行われる予定になっている。 今日も頭をフル回転させて何とか授業についていった。 その授業に出てきた哲学上の難問の1つに、科学はなぜ客観的たり得るのか🟰主観はどうやって客観的世界に一致する知を獲得できるか(主客一致の問題)という問いがある。 科学法則は仮説を立てて、それを実験などで検証することで客観的に世界を捉えている。しかし、その実験結果を認識しているのはあくまで人間の主観。そうであれば、これまで自然科学が解明してきた法則の客観性も疑…
残念ながら、われわれの掟はあまりよく知られていない。支配者である小さな貴族間の秘密であるからだ。古い掟はきちんと守られているとみていいのだが、自分の知らない掟によって支配されるのは、けっこう苦痛なものである。だからといって、掟に対するさまざまな解釈のこと、またほんのひと握りの者たちだけで、民衆全体は解釈に加われないこと、あるいはそれによって生じてくる不都合のことを述べているのではない、それはたぶん、たいしたことではないだろう。掟自身がとてつもなく古く、何世紀にもわたっていろいろ解釈されてきたので、すでに解釈自体が掟になっている。いぜんとして解釈の余地はあるとしても非常に限られており、それに解釈…
ブランド:枕 シナリオ:すかぢ 公式サイト:サクラノ刻 刻は流れて──そしていつか詩となる。 ちょっと正直度肝を抜かれたというか。想像していた演出/ビジュアル/シナリオの全て上をいかれました。 期待度は相当高かったんですが、そのハードルを超えるとは…。 サクラノ詩はその終わり方に納得するのに時間がかかりましたが、確かにサクラノ刻はこれ以外の終わり方はないとすぐ感じました。物語としての完成ですね。エンタメ的にこれは前後編の後編と言って差し支えないでしょう。 詩に比べれば短いですが、僕はこれをキレイに収斂されているからこそだと感じています。うーむ、詩の風呂敷をよくここまで畳んだな…。 ケロQ/枕の…
見えるものしか見えない。思い出せるものしか思い出せない。わからないものはわからない。何がわからないのか聞かれても困る。なにがわからないのかわかったらそれはほとんどわかるである。わたしは國分功一郎さんのスピノザを読む。國分さんという眼鏡をかけてスピノザを見ている。だから直接スピノザを見ているわけではない。いまのところの環境、バイアス、理解力のごたまぜのわたしのままこれを読む。もしかしたら今後、エチカとか読んじゃうのかな。だけどいつだって純粋にそれを読むことはできないことを忘れたくない。わたしはどんな本も読めません。どんな人にも会えません。どんな言葉も言えません。忘れないために書き留めます。
目次 はじめに ドイツ語原文 ドイツ語文法事項 私訳 岩波訳 岩波訳と私訳との相違点 設問 はじめに 前々回に引き続き、今日も Immanuel Kant の Kritik der reinen Vernenft をドイツ語原文で読んでみましょう。今回は第ニ版 (1787年) の序文 (Vorrede) の中の、有名なコペルニクス的転回の箇所がどのように書かれているのか見てみましょう。 まずドイツ語原文を掲げ、私の文法解説と私訳である直訳を記します。そして岩波文庫の邦訳『純粋理性批判』(以下『純理』) の該当箇所を引用し、この岩波訳と私訳とを比較してみましょう。(岩波訳を引用するのは、それが最…
『ハイパフォーマンスWebサイト』 3月にWeb Speed Hackathonに出ていてWebサイトの高速化に興味があった。 『可視化の技術と現代幾何学』 CGで用いられる離散微分幾何学とかトゥーンシェーディングなど。微分方程式を解の性質を変えずに離散化するという話が面白かった。 『講座心理学11 精神発達』 発達心理学。人の知性がどのような段階を経て発達するか。ピアジェの発達段階説とか。 『西洋建築様式史(上・下)』 建築系の西洋建築史が取れなかったので借りてきた。 『新幾何学思想史』 非ユークリッド幾何学が成立する前後の歴史を当時の数学者達の手紙などから明らかにする。面白い。ガウスやロバ…