児童文学者・翻訳家の神宮輝夫氏の訃報に接する。 享年89歳とのこと。 今はただ、逝きし魂の安らかなる平安を願うのみだ。 www.asahi.com 神宮輝夫さんの代表的な訳業としてよく挙げられるのは、『ツバメ号とアマゾン号』をはじめとするアーサー・ランサムArthur Ransomeの諸作品と、モーリス・センダックMaurice Sendakの『かいじゅうたちのいるところ』だろうか。恐らくこの訃報を受けて、多くのブログやSNSにおいて、神宮さんの訳した「ランサム・サーガ」や『かいじゅうたちのいるところ』について言葉が費やされることだろう。それほどに、神宮さんが長きに渡って日本の子どもたちや大人…