前哨戦や偽計、撒き餌といった、あらゆる種類の”戦い”の前段階に惹かれる。意味からは逸れるが調略、姦計のような言葉にも痺れる。そしてそれらが何故輝きを増すかと言えば、その後に大きなイベント、ターニングポイントを迎えることになるからだ。 そんな歴史上の戦いの一つが、「関ヶ原の合戦」(1600年)なのだと思う。教科書だと大抵、石田三成(五奉行)対家康、その後の豊臣家滅亡の流れで重要な語句として流される。年号も覚えやすくてしょうがない。だがこの時代を題材にした小説、ドラマでは欠くことのできない出来事だと思う。そんな関ヶ原の合戦を本能寺の変後、豊臣秀吉の天下統一から一連の歴史の流れとして解説、分析した本…