祈りも 誓いも 人肌のぬくもりも 生きていることの いたずらな愉しさも ひけらかさず ただ淡々と 胸の奥にしまっておく イオニアの島々に暮らす民が その快活な明るさで 朝のパンをちぎるように 私もまた そうありたいと願う そんな誰かに 出会いたいと希(ねが)う 人はすぐに「方法」を欲しがるけれど どこかに落ちている答えなど なんの役に立つだろう 方法とは 己の手で編み出すもの そうでなくては 生きている甲斐がないというものだ 最果ての地でも 絶海の孤島でも 名もなき人々は そうやって命を繋いできた 机の上でこねくりまわした知恵を捨て 一枚のあやふやな地図を握りしめて 外へ出よ 知らない街の 錆…